血圧の単位「mmHg」の読み方は?なぜ水銀なのか理由と最新基準値

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血圧の単位「mmHg」の読み方は?なぜ水銀なのか理由と最新基準値
血圧の単位「mmHg」の読み方は?なぜ水銀なのか理由と最新基準値
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🎵 血圧の単位「mmHg」の読み方は?なぜ水銀なのか理由と最新基準値

健康診断の検査結果表や家庭用デジタル血圧計の液晶画面に、当たり前のように並んでいる「mmHg」という記号。日常の健康管理において最も身近な指標の一つでありながら、いざ声に出して読もうとすると「ミリメートルエイチジー?」「ミリ水銀?それとも水銀柱?」と言葉に詰まる人が少なくありません。

さらに、国際的な環境規制である水俣条約によって水銀血圧計そのものの製造や輸出入が原則禁止された現在においても、医療現場では変わらず「水銀」を冠した単位が使われ続けています。なぜデジタル化が進んだ時代に古い液体の名称が残されているのか。本稿では、血圧単位の正式な読み方から水銀が使われる歴史的理由、最高・最低血圧の生理学的メカニズム、そして2026年時点における最新の血圧基準値まで、取材データと公的資料をもとに分かりやすく解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「mmHg」の読み方は計量法上の公称「水銀柱ミリメートル(ミリメートル水銀柱)」のほか、現場で通じる「ミリ水銀」「ミリメートルエイチジー」など複数存在する。
  • 要点2:水銀血圧計自体は全廃されたものの、計量法の例外規定と国際的な臨床データの連続性を守る観点から、単位としてのmmHgが存続している。
  • 要点3:最新基準における家庭血圧の正常域は「125/75mmHg未満」であり、診察室血圧とのギャップを見極めた継続測定が極めて重要である。

【現場取材】血圧の単位「mmHg」の正しい読み方と3つの実用呼称

国立国会図書館が運営する「レファレンス協同データベース」の調査記録や単位辞典の規定を紐解くと、日本の計量法における「mmHg」の正式な日本語名称は「水銀柱ミリメートル」(または「ミリメートル水銀柱」)と定められています。「mm」は長さを表すミリメートル、「Hg」はラテン語のHydrargyrum(液体の銀)に由来する水銀の元素記号です。

しかし、実際の医療機関や日常生活においては、使われる文脈によって主に3種類の読み方が混在しています。現役の臨床医や看護師への取材、専門書における記述の実態を整理すると、以下のような使い分けがなされています。

第一に、学会発表や学術論文、理科・物理の教育現場で用いられるのが、公的規格に準拠した「水銀柱ミリメートル」です。教科書的な正解を問われた場合は、この呼称が最もフォーマルとなります。

第二に、病院の病棟や外来などの臨床現場で最も頻繁に飛び交うのが「ミリ水銀」という略称です。バイタルサインの測定時、医師や看護師がカルテに記入しながら「上が130ミリ水銀、下が85」と申し送りを行う光景は日常茶飯事であり、業務上の迅速なコミュニケーションに適した実務的呼称として定着しています。

第三に、英語のアルファベットをそのまま発音した「ミリメートルエイチジー」(あるいはミリメートルエッチジー)です。検診時の受診者への説明や、医療機器メーカーのオペレーションマニュアルなどで耳にすることが多く、記号の見た目をそのまま音読できるため一般層にも広く浸透しています。

なお、物理学分野で用いられる圧力単位「Torr(トール)」は、1Torrが厳密に1水銀柱ミリメートルとほぼ等価(1Torr ≒ 1mmHg)ですが、日本の医療現場において血圧を示す文脈でトールと呼ぶことは原則ありません。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:マイナビニュース)

一体なぜ今も水銀なのか?血圧計全廃の経緯と計量法が認めた「特例」の真相

ここで多くの読者が抱くのが、「水銀式血圧計が姿を消したのに、なぜ単位だけ水銀を名乗り続けているのか」という疑問です。この疑問の背景には、医療機器の技術史と計量行政の緻密な制度設計が存在します。

血圧測定の歴史は、1733年にイギリスの牧師・科学者スティーヴン・ヘイルズが馬の動脈にガラス管を直接差し込み、血液が約8フィート(約2.4メートル)も噴き上がる水柱の圧力を測定した実験に端を発します。しかし、人間の血圧を測るために2メートル以上の水柱管を病室に持ち込むことは現実的ではありません。そこで1828年、フランスの医師ジャン・ポワズイユが採用したのが、水の約13.6倍という極めて大きな比重を持つ「水銀(Hg)」でした。

比重の重い水銀を用いれば、水の13.6分の1の高さで同じ圧力を計測できるため、わずか30センチメートル前後のガラス管で人間の血圧を可視化できるようになりました。その後、1896年にイタリアのスチピオーネ・リバ・ロッチが腕にカフ(圧迫帯)を巻く現在の原型となるマンシェット型水銀血圧計を開発し、ロシアの外科医ニコライ・コロトコフが聴診器で血流の再開音(コロトコフ音)を聞き取る測定法を確立したことで、水銀血圧計は1世紀以上にわたり世界のゴールドスタンダードとなりました。

転機が訪れたのは21世紀です。地球規模での環境汚染と健康被害の防止を目指した「水銀に関する水俣条約」が採択され、日本国内でも大気汚染防止法や廃棄物処理法の改正を経て、2020年12月末日をもって水銀を用いた血圧計や体温計の製造・輸出入が原則禁止されました。現在、病院や健診施設で見かける血圧計は、電子制御で微細な振動を捉える「オシロメトリック法」を採用したデジタル機器にほぼ完全移行しています。

それにもかかわらず、単位としての「mmHg」が廃止されなかった理由は2つあります。1つは、過去100年以上にわたって全世界で蓄積された数億件規模の臨床医学データや高血圧治療エビデンスとの連続性を断ち切らないためです。もう1つは、日本国内の法律上の根拠です。通常、計量法では圧力を表す国際単位系(SI単位)として「パスカル(Pa)」の使用が義務付けられていますが、計量法附則第3条の例外規定により、「生体内の圧力の計量」に限ってmmHg(水銀柱ミリメートル)の使用が公式に認められ続けています。

【早見表】最高血圧・最低血圧の違いと2026年最新の血圧基準値一覧

健康診断の数値を正しく読み解くためには、最高血圧と最低血圧が体内で生じるメカニズムの違いを理解しておく必要があります。心臓はポンプのように規則正しく収縮と拡張を繰り返しており、血液を動脈へ力強く押し出した瞬間に血管壁にかかる最も高い圧力を「収縮期血圧(最高血圧)」と呼びます。一方、心臓が拡張して血液を溜め込んでいる間、大動脈の弾力性によって保たれている最も低い圧力を「拡張期血圧(最低血圧)」と呼びます。

一般的に、最高血圧は心臓が血液を押し出す力(心拍出量)や太い大動脈の硬さ(動脈硬化)を反映しやすく、最低血圧は全身の末梢血管がどれだけ収縮して血液の流れに抵抗しているか(末梢血管抵抗)を強く反映します。

以下の比較表は、日本高血圧学会(JSH)の診断基準に基づき、血圧計表示の読み方、基準値、および各指標の評価ポイントをまとめたものです。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価
収縮期血圧(最高血圧・SYS)心臓収縮時に大動脈にかかる最大圧力診察室:120未満
家庭:115未満(正常域)
加齢に伴い上昇しやすい。大血管の硬化度合いを推し量る重要指標。
拡張期血圧(最低血圧・DIA)心臓拡張期の末梢血管にかかる残留圧力診察室:80未満
家庭:75未満(正常域)
若年〜中年層に高値が出やすい。肥満や過度な飲酒、交感神経緊張が影響。
高血圧の診断基準(2026年基準)治療介入や生活習慣改善が求められる域値診察室:140/90以上
家庭:135/85以上
診察室と家庭で5mmHgの差が設定されている点に留意が必要。
脈圧(最高と最低の差)収縮期血圧から拡張期血圧を引いた差額適正範囲:40〜50mmHg程度
(65以上は要注意)
脈圧の開大は大動脈弁閉鎖不全や高度な動脈硬化を示唆する警告サイン。
パスカル換算値(SI単位系)1mmHg = 約133.322 Pa(0.133 kPa)130mmHg ≒ 17.33 kPa
80mmHg ≒ 10.67 kPa
気象予報のヘクトパスカルと異なり、臨床医療では医療事故防止のため非採用。

現在、高血圧管理において世界的に最重要視されているのが「家庭血圧」の測定値です。病院の診察室では医師や看護師を前に緊張して一時的に血圧が跳ね上がる「白衣高血圧」や、逆に診察室では正常なのに日常生活下で危険値に達する「仮面高血圧」が頻発するためです。家庭血圧における降圧目標は、診察室基準よりも厳しい「125/75mmHg未満(75歳以上の高齢者は135/85mmHg未満)」が最新の臨床指標となっています。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:マイナビニュース)

【実態検証】血圧計表示の見方と測定現場で頻発する3つの落とし穴

家庭用の上腕式デジタル血圧計を購入したものの、画面上の英字略称が何を意味するのか曖昧なまま使っているユーザーは少なくありません。液晶画面に縦に並ぶ3つの数字は、上から「SYS(Systolic:最高血圧)」「DIA(Diastolic:最低血圧)」「PULSE(脈拍数:毎分の心拍数)」を指しています。

健康相談窓口やSNSのコミュニティで頻繁に見受けられるのが、「測るたびに数値が10〜20mmHgも激しく乱高下して故障を疑ってしまう」という声です。しかし、医療機器自体の初期不良よりも、測定側の環境や所作に原因があるケースが全体の8割以上を占めています。現場取材から浮かび上がった主な「3大測定エラー」は以下の通りです。

第一の落とし穴は、「カフ(腕帯)の巻き位置と高さの不一致」です。血圧計のカフの中心は、心臓(右心房)と同じ高さに合わせるのが厳格な原則です。腕の位置が心臓より10センチメートル低くなると重力の影響で測定値は約7〜8mmHg高くなり、逆に高すぎると低く測定されてしまいます。また、厚手のセーターの上から巻いたり、腕まくりで二の腕を強く圧迫したりすることも血流を阻害し、不正確な数値を導く要因となります。

第二の落とし穴は、「測定前の安静時間不足と測定中の会話」です。帰宅直後や入浴直後、あるいは階段を上がってすぐにボタンを押すと、交感神経が興奮状態にあり15〜30mmHg程度高く出力されます。必ず椅子に深く腰掛け、足を組まずに背筋を伸ばし、1〜2分間の静寂を保った後に測定を開始しなければなりません。測定中に家族と会話を交わすだけでも数値は即座に跳ね上がります。

第三の落とし穴は、「膀胱に尿が溜まった状態での計測」です。排尿を我慢している状態では自律神経が刺激され、最高血圧が10〜15mmHgほど押し上げられることが生理学的に実証されています。朝の測定は起床後1時間以内、排尿を済ませ、朝食や降圧薬を服用する前のタイミングが絶対的な基準条件です。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「パスカル換算」と「水銀ゼロの矛盾」

インターネット上の掲示板や医療Q&Aサイトでは、血圧の単位に関して事実とは異なる情報や誤認が散見されます。特に多い2つの誤解について、計量行政および医学的エビデンスに基づいて是正しておきます。

第一の誤解は、「水銀が環境汚染物質として全廃されたのだから、血圧の単位も国際標準であるパスカル(kPa:キロパスカル)に即時統一すべきだ」という意見です。確かに物理学や気象学の文脈では、気圧の単位がミリバール(mbar)からヘクトパスカル(hPa)へ変更された歴史があります。しかし、血圧において同じ変更を行うと、従来の「130/80」という数値感覚が「17.3/10.7」へと桁数ごと激変します。これにより、救急外来や集中治療室での薬剤投与量の判断ミス、あるいは患者自身が処方薬の服用要否を見誤るなど、致死的な医療過誤を招くリスクが極めて高くなります。そのため、世界保健機関(WHO)や各国の規制当局は、あえて水銀の名称を単位として残す実利的な選択を下しています。

第二の誤解は、「歳をとったら最高血圧が高くなるのは自然現象だから、上が160を超えても放置してよい」という言説です。確かに加齢とともに大動脈の弾性が低下し、最高血圧が上がりやすくなることは事実です。しかし、近年の大規模臨床試験(SPRINT試験など)の追跡調査では、高齢者であっても収縮期血圧を適切にコントロールすることで、脳卒中、心筋梗塞、さらには心不全や血管性認知症の発症リスクが統計的有意に低下することが証明されています。「年齢プラス90まで大丈夫」といった過去の俗説に頼る行為は、無自覚のうちに血管破裂や閉塞のリスクを放置することと同義です。

【プロの結論】数値への過度な執着が招く「測定不安」と健全な健康管理の判断基準

血圧測定において最も警戒すべき心理的トラップが、測定値のわずかな上下に一喜一憂し、1日に何十回も測り直してしまう「血圧測定依存(測定ノイローゼ)」です。不安によってアドレナリンが分泌され、再測定するたびに血圧がさらに上昇していく悪循環に陥るケースは少なくありません。

家庭血圧管理を成功させるための実践的な判断基準は、個々の「点」の数値ではなく、1週間〜1ヶ月単位の「線の推移(移動平均)」を冷静に評価することに尽きます。朝と晩の決まった時刻に1日2回ずつ測り、記録を淡々とアプリや手帳に残す。日々の突発的な高値に動じることなく、週平均値が基準(125/75mmHg未満)を超え始めた段階でかかりつけ医にデータを持参して相談する姿勢こそが、最も理にかなった大人の健康防衛策です。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:i0.wp.com)

【血圧 単位 読み方】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:病院の医師や看護師はカルテを見るとき何と発音していますか?
A1:現場の口頭伝達では「ミリ水銀」または「ミリ」と省略して発音されるのが通例です。例えば血圧120mmHgであれば「ひゃくにじゅうミリすいぎん」あるいは単に「ひゃくにじゅう」と呼んで記録します。受診者への丁寧な説明時には「ミリメートルエイチジー」と表現する医療従事者も多く見られます。

Q2:「Torr(トール)」と「mmHg」は何が違うのですか?
A2:物理的な定義としてはほぼ同一(1Torr = 1/760標準気圧 ≒ 1mmHg)です。トールは水銀気圧計を発明したイタリアの物理学者エヴァンジェリスタ・トリチェリにちなんで名付けられた単位ですが、現在の生体工学や医療現場では、計量法第5条および附則に基づき「mmHg(水銀柱ミリメートル)」が独占的に用いられています。

Q3:腕に巻くタイプと手首で測るタイプで単位や基準値は変わりますか?
A3:単位はどちらも「mmHg」で同一ですが、精度面での信頼性は上腕式が圧倒的に優れています。手首式は手首の橈骨(とうこつ)動脈の位置や測定時の高さによって誤差が10〜20mmHg以上生じやすいため、学会ガイドラインでも診断・管理には上腕カフ式の使用が強く推奨されています。

Q4:血圧計の「SYS」と「DIA」の差が小さすぎる・大きすぎるのは異常ですか?
A4:最高血圧(SYS)から最低血圧(DIA)を引いた値を「脈圧」と呼び、通常は40〜50mmHg程度が適正です。脈圧が65mmHg以上に開いている場合は太い動脈の硬化が進んでいる可能性があり、逆に30mmHg未満と極端に狭い場合は心臓のポンプ機能低下や脱水などが懸念されます。極端な差が続く場合は専門医の受診を推奨します。

まとめ:単位の背景を理解して日々の血圧管理を確かなものに

血圧の単位「mmHg」は、公的な場での「水銀柱ミリメートル」、医療現場の実務的な「ミリ水銀」、そして表記を直読した「ミリメートルエイチジー」という3つの読み方がそれぞれの役割を持って使われています。水銀そのものが環境規制によって機器から姿を消した現代でも、医学の歴史的蓄積と患者の安全を守るために、この伝統的な単位は脈々と受け継がれています。

液晶画面に映し出される数値は、心臓と血管が休むことなく全身に生命を巡らせている動的なシグナルです。読み方と単位の背景、そして正しい測定の作法を正しく理解した上で、日々の健康管理に役立ててください。 (出典: 血圧 単位 読み方(Yahoo!ニュース)

血圧 単位 読み方
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